3/17/2014

ブルース歌謡放浪記:ご当地編(第10回)

ふらふらと各地のご当地ブルースを紹介する「ブルース歌謡放浪記」。
今回はこちら!

■曾根崎ブルース /美鈴愛子


作詞:三浦康照/作曲:山本丈晴/編曲:川村利夫
 演奏:コロムビア・オーケストラ
・C/W:徳山ワルツ(作詞:三浦康照/作曲:山本丈晴/編曲:川村利夫/演奏:コロムビア・オーケストラ)
・レーベル:コロムビア、番号:SAS-1218 1968年12月リリース

大阪は梅新、北新地ときたら曾根崎に足を踏み入れないわけにはいかないのよ。
だって、そうでしょ・・・
繁華街であることはモチノロン。
戦前は京都の祗園風情漂う小唄が聞こえてくるような粋な場所。
浄瑠璃、歌舞伎でお馴染みの『曾根崎心中』の舞台もここなんだから。
うら若きお初と徳兵衛の心中話に、今ではラブホ、風俗も加わり最高のブルース・スポットだわさ。

ゲゲゲの鬼太郎調のミディアム・シャッフルとディストーションの効いたミュート・トランペットと
どこまでもチープなオルガン・サウンドで夜の繁華街から滲み出す欲望を感じちゃうのよね。
そして何と言っても歌詞の脈略を度外視した美鈴愛子の喘ぎは必聴もの。
歌詞カードにはフム〜って書いてあるけど、もっと嫌らしい溜め息まじりの喘ぎを聴いたとたん、
あなたはノックアウト間違い無し。
カラオケ的にはB面の「徳山ワルツ」が有名だけど、喘ぎ系ご当地ブルースの金字塔的1枚と言っちゃうわ。
これ聴いたら、あなたも曾根崎で夜のロマンを探したくなるわよ!
byのびちゃん

0 件のコメント: